技術を培い、工夫を凝らす
私は前職で紙面とWEBのデザインに携わってきました。その中でも心に強く残っている体験は、小さな書店に勤めていた時期に、絵本の定期便の立ち上げを担当したことです。
デザイナーは私ひとりという状況で、初めて任された仕事に苦戦し手探りの状態で宣伝ツールの制作と事業の運営に奔走しました。
定期便を楽しみにするお客様からのお便りや、届いた絵本のことを元気いっぱいに話すお子さんの姿を目にして、ささやかながら反響を実感していました。その一方で、プロジェクトとしては期待していた程の反響数が得られず事業拡大の計画を断念する、ほろ苦い結果になりました。
この時の体験は心に深く刻まれ、今の自分をつくる糧となりました。
私は、さまざまな制約がある中でも、より多くの人の心に響くよう工夫し成果につながるデザインをするのがデザイナーの役割だと考えています。
情報が溢れかえる現代では、「想い」のこもった良質な物であっても、それだけではお客様の目に留まりません。魅力を発信するには、技術と経験に基づいた創意工夫が必要です。日々学ぶことを忘れずに、これまで培ってきたものを発展させて、当社の「想い」を届けていきたいと思います。
