知ってトクする!理想の家づくりマンガ

第2話

天空率ってなあに?
斜線制限の緩和には天空率が大事!マンガでわかりやすく解説!

この土地、道路が北側にあるから敷地の南側を空けて陽当りの良い庭を確保したいなぁ この土地で建物を北に寄せて計画すると道路斜線制限に当たってしまうんです 道路斜線制限とは道路の反対側の境界線からかかる形態制限になります。道路の反対側の境界線から水平方向に1、垂直方向に1.25の地点を通過するラインを引いて、それを越える部分には建物を建築してはいけないという法律になっているんです この法律の目的は建物によって道路への日照が過度に遮られることを防止するためなんです。 ということは道路いっぱいまで建物は建てられないということですか? 道路側にバルコニーを持ってきたら斜線を交わすことはできますよ 北側にバルコニーをもってくるなんてそれしかないんでしょうか? ちょっと待ってください! 北側の道路に建物を寄せることは可能です! 法改正(平成15年)により、道路斜線制限には緩和規定が設けられたんです。 その名も「天空率制度による緩和」です 天空率?? 天空率とは、その場に立った人から見える空の割合のことを言います。 建物の一部が斜線に抵触していても、他の部分が開放されていたら、道路の日照は確保されますよね? 一部分だけ抵触している建物がダメで、全ての部分で斜線いっぱいに計画している建物はOKってそれはおかしくないですか? そういう法の思想とCAD計算システムの進歩によって可能となった制度が天空率制度なのです! 具体的には道路の反対側である距離毎に観測点を取り、その観測点ごとに建物が建った場合の天空率と、道路斜線いっぱいまで建てた建物(適合建物といいます)の天空率を計算・比較し、今回の計画建物が適合建物よりも天空率の値が大きくなれば、道路斜線制限に抵触していても、建物を建てることができるんです。 ということは今回の場合、南側に庭を作ることは 天空率の計算自体はしなければなりませんが、駐車スペースを北側に取っているので問題ないと思います! 明るい庭のある一戸建てにできるぞー!

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