経営者が語る関西不動産販売

-TALK 02-

2020年はコロナの影響で行事ごとは全て中止。
例年12月に行っている全体会議もできなかったので、
17期の「テーマ」や「各部署にチャレンジして欲しいこと」を伝える機会がありませんでした。
そこで今回はこの場を借りて、
社長と副社長にインタビュー。
その内容をノーカットで掲載します。

徳山 大輔

DAISUKE TOKUYAMA

代表取締役

中原 剣

TSURUGI NAKAHARA

営業部統括役員

槙永 全弘

TAKEHIRO MAKINAGA

建設部統括役員

久保 文子

FUMIKO KUBO

総務部統括役員

松上 悦生

YOSHIO MATSUGAMI

企画創造指令部統括役員

徳山 大輔

DAISUKE TOKUYAMA

代表取締役

中原 剣

TSURUGI NAKAHARA

営業部統括役員

槙永 全弘

TAKEHIRO MAKINAGA

建設部統括役員

久保 文子

FUMIKO KUBO

総務部統括役員

松上 悦生

YOSHIO MATSUGAMI

企画創造指令部統括役員

インタビュアー

田川 明日香

ASUKA TAGAWA

人事部 次長

01

何があっても大切なのは
「ヒト」!!

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何があっても大切なのは
「ヒト」!!

まずは不動産挑戦部のお話しから聞かせていただいてよろしいでしょうか。

不動産挑戦部は当社が阪神エリアへ本格的に進出する為、2021年春に兵庫県東灘区に新事務所を開設した。大阪を「千里中央オフィス」、兵庫を「神戸オフィス」として、チーム分けも行った。エリア拡大に伴って、目標区画数は年間300区画としたい。

部署の名前の通り、挑戦ですね。目標は大きいほど自分は燃えます。

北摂では年間180区画以上の物件を既に供給できている。お家を探している人は「the CASA」の名前を知っている人は多いと思うから、阪神間でもさらに知名度を上げて、一気に「the CASA」をブランド化していきたい。

目標を達成するために挑戦部のメンバーに求めることやチャレンジして欲しいことはありますか。

挑戦部はコンサートの中での「指揮者」だと思っているから、絶えず人の真ん中に立ち続けて欲しいと思っている。 ビジネス用語で「ヒト・モノ・カネ」という言葉があるが、今の挑戦部は「モノ・カネ」に囚われ過ぎている。本当に大事なのは「ヒト」。1つのプロジェクトには社内外様々な人が関わるから、その人たちが気持ちよく仕事ができるようにプロデュースして、それから「モノ・カネ」にも意識を向けて欲しい。何があっても「ヒト」が大切。

ほんまそれ!うちの会社の付加価値も「ヒト」やと思っている。

あともう一つ、挑戦部は名の通りチャレンジする部署。その分ミスもたくさんあると思うけど、人は一度失敗すると守りに入って無難な仕事を無意識にするようになる。今一度、自分はどうなのか考えてみて欲しい。本当はミスしたらその倍チャレンジする精神を全員が絶えず持っていればいいだけ。安価で付加価値をつけられたらお客様に絶対喜んでもらえるし、喜んでもらう仕事をすることが挑戦部の存在意義だから、チャレンジすることをやめてはいけない。

社長ありがとうございます。「ヒト」に気持ちを向けること、チャレンジの大切さは他の職種にも通じるものがあると感じました。

02

エリア拡大で
営業戦略を強化!!

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エリア拡大で
営業戦略を強化!!

続いて不動産営業部について中原副社長いかがでしょうか。

営業部は西宮に続き京都にも店舗を開設し、いよいよ京阪神エリア全域へ進出する基盤が整った。以前から計画していた尼崎への出店計画も順調に進んでいるので、目標を必ずクリアして店舗オープンに弾みをつけて欲しいと思う。また、池田から宝塚方面への展開も見えてきた。こちらも近い将来の出店を見込んでいる。エリアの拡大と多店舗展開を進めつつ、当社の地盤となる北摂内では茨木市や摂津市でもテコ入れを行うなど、足元もしっかり固めていく方針だ。
さらに京都桂川店を足掛かりに、京都南西エリアにも力を入れていくこと。近い将来、高槻より東側である京都エリアでもさらに商圏を広げていきたい。店舗のある地域ではやはり営業戦略を強化しやすい。営業店舗を増やすことは営業部また会社の拡大にとって必須事項なので、要所エリアを見極めより計画的に出店していきたい。
組織体制面では、図面やデータで営業活動をサポートする専門部署を新設したことで、それぞれが自分の仕事に集中できる環境をつくることができた。これによって今までできなかった、営業方法や顧客サービスに取り組み、営業部の発展速度をさらに加速していきたい。

宅建免許もいよいよ国土交通大臣免許に切り替わった。京都へも本格的に進出した今、京都桂川店のオープンが一つの節目になったことは間違いないな。

現在の営業部メンバーに対して、これから取り組んで欲しいことは何かありますか。

営業部は新店舗や専門部署を任せていける人材がしっかり育ってきたと思っている。店舗や部署の管理職は自分が成長にかかった年月の半分くらいの期間で後進の育成をしてもらいたい。
また、それを実現するためにどんどん実践投入させて欲しい。若いスタッフを最前線に出すことは管理職にとって大変なことだと思うし、それなりの失敗は覚悟もしている。もし最終的におさまらなければ責任はとる。なぜ、実践させて欲しいかというと、営業は知識が必要な職種だけど、知識より「初動」が大切だと思っているから。初動は知識ではつかめない。実戦で感覚を養って欲しい。新入社員や未経験者にも伝えておきたい。「知識がないから家が売れない」わけではない。職業柄《思い通りに物事が進まないのが当たり前の仕事をしている》ということを前提に何事もポジティブに考えて、日々挑戦することが大切で、そこで初めて知識がついてくる。失敗が続いても、自分が当事者という意識をもって取り組めば、大抵のことは乗り越えられると思う。

中原副社長ありがとうございます。新入社員や未経験者でも、実践で仕事を覚えられる環境はすごくいいなと感じました。今後の店舗展開も楽しみです。

03

将来を見据えた連携力!!

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将来を見据えた連携力!!

続いて建設部について槙永副社長いかがでしょうか。

建設部は「気付く力」を養うことでさらに飛躍できると思っている。 顧客のこと・現場のこと・隣で働くメンバーのこと。色々あるかもしれないけど、気付いた方が自分にとっても良いに決まっているし、気付かないと次に何をするべきかを思いつかないと思うから。

建設のメンバーには色々な職種の社員がいますが、具体的に伝えておきたいことはありますか。

まず、リフォームチームは仲介チームとさらに連携をとっていかないといけないと思うし、個人としては「見積書作成のスピードUP」など、自分の技能を磨く努力をして欲しい。なぜかというと、今後も店舗展開が加速していくにあたって、仲介店舗には必ず「Re:CASA」を併設したい。すでに、高槻・豊中では仲介店舗に併設され、新たなソリューションを生み出している。リフォーム工事の受注額が500万円を超える案件も増えてきたので、力はついてきていると思う。だからこそ、次の店舗展開を視野に入れて努力して欲しい。

リフォームと仲介がさらに連携できれば、総合力が強みの当社は【仲介+リフォーム】を武器にさらに発展していけると思う。

設計職はプランのセンスを磨いて欲しい。うちの会社は外注の設計事務所と仕事をする機会が多いから、様々な先生のセンスを学べる機会がある。このチャンスを活かして、社外設計士に負けないセンスを身に着けて欲しい。もう一つ、確認申請・構造計算業務について、他社から仕事をもらうことを目標に今から努力して欲しい。構造計算についてはまず自社で完結出来るようになってからになるが、将来的には受注も取っていきたい。

設計職は人数も増えてチームとしての厚みを感じるので、仕事を外に取りに行くことも遠くない気がします。

コーディネーター職は今まで売建・建売の両方をできるように一人ひとりがオールマイティに仕事を行ってきたが300棟体制に向けて、効率よく仕事をするために、売建・建売のセクションを設置したいと思っている。これはあくまでもメンバー全員が売建をこなすことが条件のもと。仕事上のムリ・ムダ・ムラを見つけて排除し、仕事を管理・コントロールできるようになって欲しい。
売建・建売関わらず、購入顧客と建設部が信頼関係を結び、付加価値を出せるかはコーディネーターにかかっていると思う。施工管理職は組長制度を設置しているがもっと機能させて、「予算・期日・品質・安全」を守ることを意識して仕事をして欲しい。組同士はライバルであり、競争意識も必要。また情報収集や伝達が課題なので、組長はアウトプットの努力が必要だと思う。

協力業者の方と一緒になって、先にいるお客様のことをもっと考えてくれたらいいな。

最後にアフターメンテナンス職はもっと施工管理やリフォームメンバーと連携する体制を作っていって欲しい。引渡件数は1,000件を超えている。滞りなく、取りこぼしなくメンテナンスやリフォーム受注を行うには絶対に連携が必要なので、将来的な数を見据えて今準備して欲しい。

槙永副社長ありがとうございました。「連携」という言葉が印象的で、部署内外にかかわらず自ら働きかけていく必要性を感じました。

04

「誇り」をもって
創造する!!

04

「誇り」をもって
創造する!!

続いて、企画創造指令部について松上副社長お願いしてもよろしいでしょうか。

企画創造指令部は2024年で51名。クリエイティブセクションの発足時、高槻市京口町のビル内に事務所があった頃は6人しかおらず、製作物も紙媒体のみでした。今は人数も出来ることも格段に増えたからこそ求めたいことを伝えていきたいと思います。
まず紙媒体。読み物を手に取るということは紙に触れること。よい写真や刺さるコピーを自由なレイアウトに落とし込み、胸を打つ広告を作る仕事に誇りを持って取り組んで欲しい
次にイラスト。伊吹や奥平が担う分野。世の中には色んなデザイナー職がありますが、この分野を出来る人は少ない。他社との差別化を図るために最も差をつけやすい分野だと思う。自分本意にならず、依頼者のやりたいことをしっかりと捉えて想像以上のものを提供すること。答えがないようで、ここに答えが全て詰まっている。常に周りを驚かせてほしい。

どうしたんや松上…変な物食べたんか。

大丈夫です(笑)。今回は真面目な感じがいいと思いまして…。
次にWEB。WEB製作者が圧倒的に不足するといわれている2025年問題※まで、あと1年。チャンス。もっとWEBの知識やスキルを必要とされる時期がくる。大きな実りが来ることが判っているなら、あとは準備するだけ。現に、企画創造指令部ではここ数年で多くの人材を採用し、プロのクリエイターを養成してきた。2024年はWEBチームにとって未来へ躍進していく大事な年になる。(2025年問題※経産省「DXレポート」より)
建築パース・撮影・編集チームは一般の製作会社でも外注する分野を自社で担っていることに「自信と責任感」をもって欲しい。職人的な研究やこだわりが一番求められる分野だからこそ上の人間は厳しくあって欲しい。それについてきた部下は絶対大きく成長できることは間違いないと思うから。

メッセージには日頃の悩みへのアドバイスも含まれているように感じます。最後に不動産あきんど部についてはどのようなことを伝えたいですか。

不動産あきんど部は自社のオリジナルの「the CASAシリーズ」を売らせたら右に出るものはいない、と、自他共に認める部署になってもらいたい。また、知識で売るのではなく、「心で売る」ことを実践して、それを部下・後輩へ教えて欲しい。顧客の「買いたい」と思う衝動は、今も昔も変わらないと思うから。
最後に…「今が過去最高」と常に思えるようにベストを尽くす。いつも壁は必ず乗り越えられる。今を超える来年を楽しみに、まずは今年を全員でがんばろう!

松上副社長ありがとうございました。

05

人材育成で
組織力を高める!!

05

人材育成で
組織力を高める!!

続いて久保副社長いかがでしょうか。

総務職・アシスタント職についてですが各部署の管理職やリーダー的な人に今期お願いしたいことは新店舗や部署が出来たとき、責任者と手を取って店舗や部を運営出来る度量のある人を育てて欲しい。うちの会社は通勤範囲内であれば店舗や部署の異動はあることなので今の店舗、今のメンバーでしか通用しないのは良くない。自分が異動になることもあると思うのでいつそうなっても対応できるように仕切れる人材を育成して欲しい。
また入社1年半以上の人については私の中では1人前に仕事ができる人と思っている。自分の仕事だけをやるのではなく、先輩が休んだとき、人が少ないときはリーダーシップが取れるよう店舗や部署の全体を把握して動くようにして欲しい

この先も店舗展開はまだまだ続くから、周りが安心して働ける環境を作る為にも人の育成には力を入れて欲しいな。

接客については、他に負けないおもてなし力があると思うし、コロナ禍においても安心して接客できる環境をつくれたのは、総務・アシスタント職の努力のおかげだとも思う。事務仕事が忙しくなるとアイディアを出したり、気付きの力が弱くなりがちなので、アシスタント会議やシーズンの節目毎に話し合って、これからもお客様を感動させる「おもてなし」を続けて欲しいと思う。

「いい接客・おもてなし」をしてくれていると、連動して会社の印象や評判は良くなる。これからもホテルやディズニーランドのようなおもてなしを続けて欲しいし、自分たちの仕事に誇りを持って欲しいな。

人事はいかがでしょうか。

人事は売手市場の求人が続く中、新卒採用者も予定人数を採用できていて、キャリア採用者と毎月のように出会って一緒に働けているのはすごいことだと思っている。特に新卒については学校とのパイプを一から築き上げた功績は大きい。目標としては学校とのパイプを増やすため、人事も部として組織化して欲しい。また、社員200人のOB・OGの力を借りて人海戦術で採用できたらと思う。そうすれば学校とのパイプも数が増えてきてよりやりやすくなる。キャリア採用者の研修や中間層の教育体制については今後の課題だと思うので今期は人事が部署の責任者や中間層と積極的に関わって、問題点・改善点を自分自身で確かめに行ってもいいと思う。

恐れ入ります。社長からも「ヒト」が大切という言葉がありましたので当社を色々な人に知ってもらい、沢山の縁を繋げられるように頑張ります。

最後に大蔵部に伝えたいのは経理の仕事とは「お金を動かすこと」ではなく、「お金を管理すること」ということを今一度理解しておいて欲しい。「管理」という言葉には色々な意味が含まれていて大まかにいうと、右から左への仕事ではないということ。意味合いはわかってくれていると思うから、忙しい時ほど意識してやって欲しい。あとは、自分の仕事に集中していて、お互い無関心になるといけない。「コミュニケーション」や「連携」はチームにとって一番大切なことだと思うし意識しないと出来ないことだから、「意識して関わる」ように心がけて欲しい。もの静かな部署と思われがちだけど日々何事もなく会社が運営出来ているのは経理の真面目さゆえだと思うので、誰に対しても「意識して関わる」ようにすればよりいい部署になると思う。

久保副社長ありがとうございました。

06

「全員あきんど」!!

06

「全員あきんど」!!

社長、最後社員宛にメッセージを頂けますでしょうか。

記念すべき20周年を迎えた今CASA2.0の達成に向けて、スローガンとして掲げる「全員あきんど」をみんなが今一度意識して実行して欲しいと思う。「あきんど」という言葉は商売人や営業を連想させるけど、そういう意味だけじゃなくて
・誰にでも自分から挨拶する。
・困っている人が気になる。自分より他人が気になる。
・新しい血を喜んで受け入れる。
これもあきんどの考え方。誰でも「あきんど」の意識をもって行動することは簡単にできるから難しく考えずに取り組んで欲しい。部署へのメッセージを理解して、「全員あきんど」を実行できれば、20期は間違いなく過去最高の年で終わらせられる。みんなで頑張ろう。

仲が良いメンバーだから
“真面目な話”も、“ふざけた話”も、
なんでも言い合える。